先日取引先の大手銀行の方から聞いた話です。
その方の入行は平成が始まる前で、当時の新卒の皆様は”新人類”と呼ばれました。
(そのような呼称が先入観となったこともあるのでしょうが、当時の新入社員の行動や発言に違和感を持ったことを憶えています)
若い頃”新人類”であったその銀行員の方が、今の若い人を理解できないのだそうです。
これだけ就職難の時代に、入社しても直ぐに辞めてゆく人が少なくないと言うのです。
銀行だけではなく、大手商社もそうだそうで、人事部の方々は頭を抱えている様です。
仕事がきついと言う不満や期待した仕事と違ったと言うことのようですが、一つの会社の中にも随分沢山の種類の仕事があります。それを僅か一年足らずで見切ってしまうことは残念でなりません。
自分の課やチームの仕事を覚えるのに一年、隣の課の仕事を理解するのに一年、部全体の仕事を理解するには何年かかることでしょう。その中できっと自分がやりたいと思う仕事にめぐり合うと思うのです。
面白くなくても、どうしたら今の仕事をもっと効率よくやれるか、どうしたら利益がでるか、工夫する余地は無いのか、先輩の意見も聞きながら考えるべきでしょう。
3年の辛抱もできないのでしょうか?次の仕事が見つかったとしても、また同じように辞めてゆくのでしょうか?
また、嫌な上司や同僚がいることも確かにストレスになります。朝会社に行くの嫌になります。
でも、一生その人たちと一緒にいるのでしょうか?恐らく2-3年でどちらかが異動になったりするのではないでしょうか?
新卒で社会人になったとすれば、一人前になるには凡そ10年はかかります。
30才代は随分生意気盛りで、鼻柱も強く元気でよいのですが、本当の一人前になるにはその鼻柱が折れた頃でしょうか。
と言うわけで今日のキーワードは 辛抱 でした。
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